「児童預かり施設・サービス」実現に向けたアンケート結果
- 2025年2月3日
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有馬温泉地域における「児童預かり施設・サービス」の実現に向け、令和6年度に保護者および地域事業者を対象としたアンケートを実施しました。
保護者からは164件、事業者からは22件の回答をいただき、地域としての子育て・就労支援への関心の高さがうかがえる結果となりました。
■ 保護者アンケートの結果概要
利用意向について
「通う小学校に関わらず、有馬で働く人の子どもも利用できる施設があれば利用したい」と回答した保護者が約49%と最も多く、「有馬小学校に通いながら利用したい」が約5%でした。
一方で「利用しない」は約42%であり、主な理由として「自宅が遠方」「すでに学童保育を利用している」「高学年のため不要」といった意見が見られました。
預かり希望の曜日・時間帯
最もニーズが高いのは土日祝日や長期休暇(春・夏・冬)で、利用希望時間は午前9時から午後4時頃に集中しました。
観光地特有の勤務形態に合わせ、早朝(7時台)や夜間(~20時頃)の延長預かりを求める声も一定数ありました。
利用料・料金体系
希望する料金体系では、「1日単位で利用したい」(約40%)が最も多く、「月額定額制」「半日単位の料金制」も一定の支持がありました。
料金面では「1日あたり2,000〜3,000円程度」「月額5,000〜8,000円程度」を希望する声が多く、現行の学童保育料金(神戸市内で月額約5,000円前後)を基準にした回答が目立ちました。
カリキュラム・付帯サービスへの期待
中長期的な展開として、「有馬ならではの学び」への期待が多く寄せられました。特に人気が高かったのは次の項目です。
有馬温泉の歴史や温泉文化に触れる体験
観光地での職業体験・買い物体験
健康づくりや体操など体を動かすプログラム
外国人観光客との交流を通じたグローバル教育
送迎時に買い物ができる併設施設
「地域への愛着を育む体験」「仕事と子育ての両立を支える仕組み」など、教育と生活支援の両立を求める意見が多数を占めました。
■ 事業者アンケートの結果概要
預かり希望の曜日・時間帯
事業者からは、「土日祝日」「大型連休」「春・夏・冬休み」にニーズが集中し、特に9時〜16時台の預かり需要が高い結果となりました。
旅館・飲食業などでは早朝(6〜8時)や夜間(17〜21時)の預かり希望も挙げられ、観光業特有の勤務時間帯に対応した柔軟な体制の必要性が指摘されました。
利用料補助・協賛への考え方
利用料が1日2,000〜2,500円の場合、「半額程度を補助できる」または「検討したい」と回答した事業者が多く見られました。
また、運営初期段階で利用者が少ない場合の協賛金・寄付金については、約8割(77.3%)の事業者が「自社従業員の利用状況に応じて協賛を検討したい」と回答し、地域全体での支援体制構築に前向きな姿勢が示されました。
自由記述から見える意見
「現在は小学生の子どもが少ないが、将来的に必要になる」
「地域で子どもを育てるという理念に共感している」
「仲居や調理場勤務など、早朝・夜間対応が特に重要」
「数字を見て無理のない範囲で協賛したい」
など、将来を見据えた現実的かつ協力的な意見が多く寄せられました。
■ 総括
今回の調査から、
観光地ならではの就労時間に対応した柔軟な児童預かりサービス
地域で働く保護者が安心して子育てと仕事を両立できる環境
有馬らしい教育・体験プログラムを通じた地域の魅力発信
といった方向性が求められていることが明らかになりました。
保護者・事業者の双方が「地域の未来を担う子どもたちを、有馬全体で支えたい」という思いを共有しており、今後の施設整備や運営設計に向けて貴重な指針となる結果です。
■ 最後に
本アンケートの実施にあたり、ご多忙の中ご協力いただきました保護者の皆さま、事業者の皆さまに心より御礼申し上げます。
皆さまから寄せられた貴重なご意見やご提案は、今後の児童預かり施設・サービスの具体的な計画づくりにおいて大きな指針となります。
地域で子どもを育て、安心して働ける環境を整えることは、有馬温泉の未来を支える大切な取り組みです。今後も引き続き、地域の皆さまとともに意見を交わしながら、より良いかたちを目指してまいります。
ご協力いただいたすべての方々に、改めて感謝申し上げます。


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